スキーターンでは、スキー板が内傾角30度~60度まで傾きます。その時点でのRTK精度を検証しました。
●測定方法
MB測定ジグに、45度傾斜台をとりつけて、アンテナを傾けて固定した場合の回転軌跡の円近似精度ばらつきを測定しました。円近似はこちらを使わせていただいてます。
フラットの場合と比較した場合
NTRIP基準局でのRTK精度での傾けた場合
なども比較データとしてとりました。
●結果
結果1:45度傾斜でも半径の平均値は、フラットと変わりがない
結果2:45度傾斜では、フラットのばらつきより3σばらつきが30%前後増える
結果3:NTRIPは、北半分の視界がない場所での測位のため参考値となるが
その環境でも、MovingBaseの相対座標値の精度が出る点が凄い。
●考察
①アマチュアのスキー滑走でのアンテナ傾きでのデータの信頼性は、大丈夫と判断しました。選手レベルだと最大傾斜60度くらいでるので、再検証が必要です。
➁NTRIPは、視界のきいた場所で再度同実験をしてみる必要がある。
③MovingBaseは、90cm隣にあるBase局を基準にするので、精度がでるのは
当然かもしれませんが、衛星補足状態が悪くても精度がでる点が凄いです。
※2021年5月追記
本記事から1年経過して、現在では、ヘリカル式アンテナにグランドプレーンを付けたアンテナセットを使ってます。スキーや体にとりるける場合、パッチ式アンテナだと200-300gあって、重くて運動の邪魔になるので
ドローン用のヘリカルアンテナを使ってます。ヘリカルアンテナは2dBは、パッチアンテナ3.5dbで性能が劣るのですが、グランドプレーンとしてアルミ板を八角形に切った10cmの板をとりつけることでパッチアンテナ並みの感度がでます。傾きに強く、重量は60gと1/4以下で感度同じとなれば、グランドプレーン付きヘリカルアンテナがベストセレクションとなります。詳細は下記記事です。
●以後
まだ、精度検証始めたばかりで、完全な客観的な測定方法と結論にいたってませんので
回数を重ねて、実績を積んで、MBモードの精度検証をしていきます。