【コト作り】ArmがINVIDIAに買収<mbedはどうなるのか?>

RISC-Vに追い上げられているARM社ですが、ここ2年ほど、使いにくいし、オンラインコンパイラの改良が進んでないので、かつての勢いが衰えたと感じていたのですが、ついに、ISG(Internet Service)事業から撤退となりました。今後は、コアであるCPUコアの開発設計事業である半導体IP事業に特化するそうです。ソフトバンクが親会社なので、IOT事業をどうやって、引き継いでいくかですが、mbedOS,mbedオンラインコンパイラ,mbed Studioなどに、多くの変更が起きると思います。
※追記 2020年9月15日 ARMは、NVIDIAに売られた。
台湾系のNVIDIAに買収されるとは、ソフトバンクも思い切った判断です。世界の半導体、PC業界に波紋をなげかける波紋は大きいです。すでに、ARM創業家が反対運動を起こしてます。
しかし、RISKVに押されて、従来のビジネスが厳しくなってくるのに、mbedをはじめとするIOTの普及は、予想から大外れで遅れてますので、IOTで失敗したといってもいいと思います。
下記、投稿でも述べてますが、ARMの業態とIOT市場は全く異なる点をソフトバンクもARM経営陣も理解してなかったのではないでしょうか、紺屋の白袴的なミスマッチを私は感じてます。
NVIDIAのほうがIOTは得意ではないかと思います。IOTは千差万別のニーズが渦巻いてますので、市場を見極めるのは非常に難しいので、ARMでは無理だし、ましてソフトバンクの出る幕はないです。ARMの客先であるプロセッサメーカーが一番市場に近いと思います。ARMがこけたおかげで、IOT市場は、活気ずくのではと期待してます。

●MONOIST記事(2020年7月9日)
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2007/09/news047.html

●IOT事業はうまくいってなかったのではないか?

 2015年ごろの勢いは無くなっていると感じていたのですが、
早々とARM本体は、得意な分野だけ残して、不得意な分野は
 ソフトバンクが事業改造をするということではと理解してます。

●私の独断的考察
ARMがなぜIOT事業で失敗したのか。それは、ARMの体質からです。
 ARMは、低消費電力で、パフォーマンスの高いCPUコアの設計ノウハウを
ライセンス供与することで伸びてきたファブレス企業です。
ARMの顧客は、スマホなど携帯端末向けのSoCメーカーです。
QualcomとかあちこちのスマホCPUのメーカーにARMが入ってます。
CPUトップのインテルを凌ぐSOC用のノウハウが詰まったCPU設計ができるのがARMの強みです。設計手法と思想がインテルではできなかったということです。その経緯はこちらで解説してあります。
https://blogs.itmedia.co.jp/itsolutionjuku/2019/01/intelarm_1.html

SOC用のCPU設計が得意であるARM社ですが、顧客が、SOCメーカーなので市場の情報は、SOCメーカーの要望から入ってきてその要望に応えることがARMのビジネスポリシーとなります。しかし、IOT市場となると、社会のあらゆる分野でのTPOに合わせたシステムとそれを構築するSIの要望を知らないといけません、そこは、ARMが今まで触れたことがない世界のはずです。ARMの顧客のほうがはるかにわかっている市場ですので、ARMがIOT市場では、主体的にニーズをおさえて動けるわけではありません。
しかし、ARMは、IOTで最も重要なのは、セキュリティだと言って、
Pelion構想を打ち上げてますが、私たち、草の根IOT開発者にとって、セキュリティ以前にシステムの構築しやすさなど、初歩的な課題のほうが重要です。 ARMは、IOT市場の方向性を間違ったと私は思ってます。

 

●以後
 ARMに限らず、自社の本業から抜け出して、新たな市場をめざす企業では、見当違いの方向へ行ってしまって、大間違いするリスクは常に付きまといます。それを防ぐためには、本業の生成期にどうやって自分たちが伸びてきて本業まで育てたのかを熟知している草創期のメンバーが新規の市場へ向かうべきです。本業が出来上がってから参画して、それしか知らないメンバーが新規市場へ向かうと大間違いするリスクが大きいです。
圧勝していたARMもこけるということは、全体としては次のプレーヤーへのチャンスとなるので、市場としては結構なことだと思います。
mbedでプログラムをため込んできた私は、最近OS5化で過去のプログラムが動作しなくなったりしていたので、疎遠になりつつありますが、mbedの得意な部分だけ使っていこうと思います。

 

 

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