大型防水ボックスに防水塗装は乾燥で2日かかるので、その間に、スキー曲げセンサの校正実験をしました。
●荷重の仕方
スキー板の接地点を丸棒で支えて、変形しやすくしました。
センター位置は前後の接地点の中心としました。
たわみは、センタ直下の重りとスキーエッジの間をノギスで計測しました。
●荷重実験結果
荷重とセンサ出力は、0.9999で線形でした。Ch1が後部 TAIL CH2が前部 TOPセンサです。
●センサの係数
1Ch Tailセンサ:205569 digit/mm と大きな値です。バーが短くきつめの固定なので応力値が高い設定になってます。
2Ch Topセンサ:66575 digit/mm と小さい値です。これは、バーが長く先端をゆるく抑えているためです。
この係数を使って、センサの変位を計算します。
単純ハリの公式です。変位とその位置でのモーメントは比例してます。断面係数が不明でも前後のセンサの位置と変位がわかれば
モーメントの前後比率で、単純ハリのモーメント分布になっているか推測できます。
●理論モーメントと変位の比較
20kgの測定値から変位を求めて前後の比率をみるとモーメント比率と5%程度の誤差で一致していたので、
荷重実験は、単純ハリのモーメント分布と等価であることが判ります。
●実際は
実際は、分布荷重で角付け角も入った複雑な変形となるので、理論値とは全く異なった挙動をするはずですが、
センサ位置での変位からその位置でのモーメント値は正確にわかるので、考察に使えると思います。