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今回は、新たなLEO技術開発を始めたNEWSです。
●2023/06/12 21:57
Press Release: Septentrio collaborates with Xona Space Systems
https://www.septentrio.com/en/company/news/septentrio-collaborates-xona-pulsar-gnss-receiver
レターの内容をchatGPTで翻訳すると
——————————-以下PressReleaseの和訳——————————————————–
セプテントリオ(Septentrio)は、Xona Space Systemsと協力して、Xonaのマルチ周波数PULSAR™信号に対応した実験用レシーバーの開発を行っています。このマルチ周波数レシーバーは、他の標準的なGNSS信号と同時にすべてのPULSAR™信号を復号化することができます。これにより、実際の信号がまだ利用できないため、Xonaの近日リリース予定のLEO-PNT**衛星システムをシミュレーション環境でテストするのに最適です。
Xona Space Systemsは、より安全で正確かつ堅牢なサービスの需要に応えるため、次世代の衛星ベースの位置情報、ナビゲーション、タイミング(PNT)の開拓を進めています。PULSAR™システムは、260基のLEO衛星からなり、GPS衛星よりも地球に25倍近い距離で軌道を周回します。より近い位置にあるために発生する高い信号パワーと、近代化された信号設計により、マルチパスの低減と高い精度、および干渉およびスプーフィングの保護の機会が生まれます。高い精度と堅牢な動作は、Septentrioが過去20年間にわたりPNTレシーバーを構築してきた主要な要素であり、精密農業、建設、ロボット工学などの重要なインフラストラクチャや産業応用に信頼性のある位置情報とタイミングのソリューションを提供しています。
Xona Space SystemsのBryan Chan副社長は、「SeptentrioをPULSARエコシステムに迎えることを大いに喜んでいます。Septentrioは、高品質で堅牢なGNSS製品の開発で業界のリーダーとして広く知られています。Xona PULSAR信号が利用可能になると、Septentrioのレシーバーは、多くの異なるシナリオでPULSARとGNSSを試験する機会をユーザーに提供します。」と述べています。
Septentrioは、2023年6月12日から15日までカリフォルニア州サンディエゴで開催されるION Joint Navigation Conferenceのブース219で、新しい実験用の
PULSAR™リファレンスレシーバーと高精度のGNSSおよびGNSS/INSレシーバーを展示します。PULSAR™対応レシーバーやSeptentrioの他の製品に関する詳細情報をご希望の場合は、Septentrioチームにお問い合わせください。
* GNSS(Global Navigation Satellite System)は、アメリカのGPS、ヨーロッパのGalileo、ロシアのGLONASS、中国のBeiDou、日本のQZSS、インドのNavICなど、世界的な衛星システムを指します。これらの衛星構成は、位置情報を受信機に放送し、受信機はそれを使用して絶対位置を計算します。
**LEO-PNTは、低軌道衛星からなる衛星測位システムであり、GPSなどのGNSSシステムと同様の地理的位置情報を提供します。
Septentrioについて:
Septentrioは、要求の厳しいアプリケーション向けのマルチ周波数マルチコンステレーションGPS/GNSS位置情報技術のISO 9001認定メーカーです。信頼性のあるセンチメートルレベルの位置情報により、機械の自動化が向上し、効率と安全性が向上します。Septentrioは、ロボット工学、建設、測量とマッピング、海上、物流、無人航空機(UAV)などの産業アプリケーションに対する位置情報ソリューションを提供しています。
Septentrioは本社をベルギーのルーヴェンに置き、ロサンゼルス、上海、ソウル、横浜にオフィスを持ち、世界中に多数のパートナーを持っています。Septentrioとその製品について詳しくは、septentrio.comをご覧ください。
Xona Space Systemsについて:
Xona Space Systemsは、知能システムのニーズに応えるために設計された独立した高性能衛星ナビゲーションおよびタイミング衛星システムを開発しています。Xonaの低軌道衛星からの安全で高出力の信号を介して提供される特許出願中のPULSAR™サービスは、現代のテクノロジーが地球上のどんな環境でも安全に動作することを目指しています。詳細は、xonaspace.comをご
覧いただくか、TwitterのXona Space Systems(@XonaSpace)をフォローしてください。
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●LEO-システムって何だ
「低軌道衛星測位技術」
2021年3月25日の測位航法学会NewsLetter
オリエンス・コンサルティング 山元昇氏の紹介文章を読むと。
スペースX社のstarlinkで有名ですが、多数個の低軌道衛星を利用して測位技術行うサービスです。
一般的なGPS衛星は、高度20000kmと中軌道(MEO)ですが、LEOの高度は、1000-2000kmです。
特徴
1)地球に近いためのメリット
a)パス損失が少ない(マルチパス影響が少ない)
b)より強力な電波を発信できる
c)妨害に対する耐性が高い
2)MEOよりLEO衛星の速度が速い
私の注記1=>衛星の高度が高いほど重力が弱くなって遅くなる、低いほど速くなる原理、
GNSS(MEO)は1周24時間前後かかるがLEO衛星は、1周2時間前後で回る。
a)マルチパスの多くが取り除かれる
私の注記2=>マルチパスは、反射波と直進波が複数が混在することでおきますが、衛星が速いと複数にならないので
真偽が見分けやすくなるのではないかと思います。
3)衛星数が多い
a)ユーザーのジオメトリの多様化
b)劣化したSISUREも許される=>意味が不明?
4)ホステッドペイロードの可能性
a)直接PNTを提供できる
b)チップサイズの原子時計搭載可能
c)市販部品を搭載できる
私の注記3=>地球と近いので、低電力でも送信できる 距離の2乗反比例MEOの100分1のパワー
●LEOについての情報LINK
①SATELESS 社のプレゼン Using LEO PNT to SynchronizeCritical Infrastructure
企業の宣伝なので、実現できるのかは不明だが、技術的に屋内、地下まで対象となっています。
②ESA(欧州宇宙機構)のLEOに関する解説
https://www.eoportal.org/other-space-activities/leo-pnt#leo-pnt-low-earth-orbit-positioning-navigation-and-timing-future-missions-of-esa
③IEEEのIOT観点でのLEOとGNSSとLPWANの比較論文
https://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp?tp=&arnumber=10040628
測位 精度というよりは、測位のためのデバイスが軽くすむかという観点での論文なのでLPWANと比較となっている。
●感想
宇宙ビジネスが話題になってきてますが、何を得るのかコト作り観点でしっかり見ないと
ダメな技術に乗ったら大損しますので、自分のコト作り観点で判断しないと危ないと思います。
LEOになって、自分は、どういうメリットが得られるかが重要です。