【STA22】レガース(脛当て)にMovingBase取り付ける<取り回し性向上>

STA22デバイスのシステム開発ばかりでなく、重要な開発アイテムとして、スキー装備の中にどうやって
F9PMovingBaseシステムを組み込むかの大きな課題があります。何しろ、F9P4個を足元に取り付けて完全動作
させないといけません。激しく運動する中で、滑走軌跡とスキー板の姿勢データをログしないといけません。
実家の草刈り時に使う脛当てのアイデアがでたので、早速試作してみることにしました。

 

 

●過去のSTA測定でのシステム実装例
■2020年シーズン
リックサックにPCとF9Pをいれて、アンテナ線をリックサックまで体を這わせる方法で測定しました。

■2021年シーズン前半
チェストハーネスで、胸にF9PMovingBase2セットを左右にとりつけて測定。

この方法の欠点は、アンテナ線が胸まで引き回すので、運動中に線が揺動して、接触不良が発生する点でNGでした。それでも、激しい動きがしない場合は、データが測定できたので、一応はよかったのですが、取り付けるのに30分もかかって、取り回し性が実験評価といえども悪すぎて、NGでした。

■2021年シーズンラスト
チェストハーネスではNGなので、4月になって、脛に巻き付けて固定する方法に変更しました。
これだと、アンテナ線が揺動しないので、データの歩留まりが大幅に向上して、なんとかスキー滑走データとして
まとめることができました。しかし、F9PのMovingBaseセットの高さが高くてズボンにパンパンで、スキー動作に支障がでるサイズであることが判って、MovingBaseを薄型にする方法を次年度2022年の開発課題としました。

【STA】NTRIP&RTK監視機能追加とBOX固定位置変更<アンテナ線揺動させてはダメ>

■2022年前半
2022年は、開発拠点の引っ越しで足腰を痛めたため、スキー活動ができなくてマイコンシステムの開発に注力しました。M5 ESP32系を辞めて、ArmCPUのTeensyに乗り換える作業で6か月かかりました。
MovingBaseをF9PとF9Hの2体に分けて、薄型BOXで左右に振り分けて装着する方式を考えました。
BaseとRoverを結ぶ信号線がアキレス腱になるので、実際に冬にガンガン使ってみないとわからないリスクがありますが、2023シーズンは、この方式で行ってみます。

 


 

■2022年後半 秋から冬にかけてアイデアでました

スキー場に行って、STAシステムを装着する手数が非常にかかって、とても実用的どころか、実験評価もままならないほど面倒な点が大きな課題だったので、それをクリアするアイデアを練りました。
要求1:スキーに取り付けたアンテナ線と足に装着したF9Pボックスにアンテナ線を取り付ける手間が雪の中で行うのは、面倒で、水分で接触不良をおこすリスクがあるので、アンテナ線とF9Pを接続したままで持ち運びたい。

要求2:F9Pボックスをスキー板に取り付ける方法が難しい、防水仕様にしても激しい振動で、とても、耐久性が担保できないからスキー板に直付けは、危険すぎる。

要求3:F9Pボックスズボンの内側に巻き付ける作業がスキー場では目立って、恥ずかしいし、面倒くさい。

要求1,2,3を満たすアイデアとして、スキーのスラローム選手が脛に装着しているれレガースに注目しました。
LE Gards WIKI

スラロームスキー用のレガースは、高価なわりに取り付ける隙間がないので、草刈用のレガースを探しました。
Amazonで丁度いいものがありました。OREGON製の草刈レッグガードです。大き目なので、隙間があって
ボックス類をとりつけることができそうなので、これを改造することにしました。
Amazonで二千円前後ですので、格安です。自分で作ったら大変な手間がかかります。
おx

●MovingBaseの取付

塩ビ0.5ミリ透明板をベースにボックスとレガースをねじ固定しました。

●装着具合

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