【RTK22】F9Pファーム書換え失敗、文鎮状態からの回復方法<ArduSimpleのHackページ>

正月の工作で、F9H動作成功したので、次にデータ取得方法の検討で、F9Pの課題にぶつかってしまった。
そこで、最新Firmware HPG1.30に変更したところ、HPG1.13用のConfigファイルでは動作しないことが分かったため、HPG1.13に戻していたらファーム書き込み作業中にPCのUSBが異常がおきたらしくハングしてしまった。
USBの不調なPCを別のPCに交換して再度ファーム書き換えしたが、すでに文鎮化してしまっていた!!

●HPG1.3は UART2Outputが使えるようになるらしい
 F9Hに変更すると、今までのF9P2個使いのMovingbaseなら、Roverの出力だけ全データが得られたのですが、
BaseF9P-RoverF9HのMovingbaseの組み合わせの場合、F9HからはHeading角しか得られないので
BaseからNAV-PVTを取得する必要があります。
■Base F9Pの出力ポートが足りない
UART1は、ROVERへのRTCM3を460800bps送信するのに使っているし、
UART2は、Inputは、RTCM3でOutputは、何も使えないことになってます。
USBからはなんでも取得できるのですが、マイコンにUSBホスト機能を持たせないといけませんので
大改造が必要となります。

■12月に更新されたファームHPG1.30用のIntegration  Manualを見ると
13ページの記述が大きく変更になってました。
UART2 outputの欄で、HPG1.30ならUBX送信できると書いてありました。

■HPG1.3へアップデートしたが、HPG1.3用のMovingBase ConfigファイルではNGだった。
BaseからのRTCM3を送信しているのですが、従来のRTCM3と違った内容になっていてNG
さらに、UART2のOutputも全然動かない。
=>HPG1.3用のConfigファイルをArdusimple社で用意してくれるまで待つ以外に無い。

F9P文鎮化:ファームをHPG1.13に戻すときにUSBハングして、失敗。
現象:Ucenterが応答なしになってしまった。WIN10 TASKを終了させて、PCを交換して、再度Ucenterで書き換えても途中でハングする現象しかでなくなって、完全にF9Pは文鎮化してしまった。
文鎮化の定義:アンテナをつないで通電すれば、測位を開始してデフォルト設定だと1秒ごとに何らかの
センテンスがView-PacketConsoleに出てくるはずだが、出てこないして、基盤のLEDも1秒おきに点滅しない。

 ●F9Pの文鎮化から救ってくれる事例あった
  多分、F9Pのユーザーが世界一多いArduSImpleのユーザーQ&Aフォーラムにありました。
  https://www.ardusimple.com/question/failed-update-firmware-1-13-zed-f9f/
この質問者はスタッフのアンサーに従って、回復できたようです。
ここで、送り返して修理してもらえると記述がありました。55ユーロ+送料だそうです。1万円くらいかければ
治るとするなら、まあ新品買い替えるより4割くらい安いので何か購入するついでに返送してもらえばいいかもしれません。

●Ardusimpleのレスキューページthe hack #1,hack#2,hack#3と3段階ある
the hack#1 ,hack#2 ,hack#3は、隠しページらしくArdusimple内の検索ではでてきません。
SimpleRTK2B hack#1 とぐぐるとでてきました。
①軽傷:hack #1
 https://www.ardusimple.com/simplertk2b-hack-1-unleash-the-usb-power-of-simplertk2b/

②中症:hack#2<#1がだめな場合> https://www.ardusimple.com/simplertk2b-hack-2/

③重症:hack#3<#2がだめな場合> https://www.ardusimple.com/simplertk2b-hack-3/

私の場合は、重症なので、最初から#3でスタート

●私のF9Pファーム回復備忘録 hack#3のページを見ながらやりました。
①ジャンパ線はんだ付け
unbrick ZED-F9P
SAFE_BOOT_N ピンをGNDに落とします。取り外しが頻繁にあるので、黒いICクリップでGNDに接続。
Xbee用のUSBコネクタにつないで、シリアルターミナルで9600bpsで接続して、0x55 0x55と
送信するとROM BOOTモードになるみたいです。黒いクリップをはずして、USBを外します。

②Ucenterで起動
起動は、アンテナ側のUSBにつないで、Ucenterで9600bpsで接続します。
View-NAV-MON-VERでバージョンをみると、こうなっているので、リセットが効いてます。

③Firmwareの再書き込み
念のために、工場出荷設定に戻すために、View-CFG-CFG  Revert to default configuration に戻します。
default設定だと34800bpsになります。
おそるおそる再度HPG1.13を書き込みました。 successが出て何とか海回復成功しました。
1月1日深夜から1月2日5時まで徹夜となりました。

●MovingBaseが動くか確認

下図は、F9HのRELPOSNEDの出力です。lengthが1mになっていてNEDが小数点になってます。
正規化されているのでheading角度ということです。アンテナ間は、既知で固定なので 今回
の場合は、アンテナ間3.5mをかけてやるとNEDの実寸法が計算できます。

●以後
年末29日から正月2日朝までF9H設定とファーム書き換えトラブルで正月の工作の山をこえました。
これから、10HzMovingBaseと20HzのRTK測位データの組み合わせ測定をして
スキーターンアナライザの2022年システムの構想に実証実験をします。

カテゴリー: RTK

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