【MFT2019】基本に戻ってTrackPointを作って解析<接触形状が操作性能を支配してる>

WS3のロードセル構造を検討するにあたって、基本に戻って、IBM トラックポイント同様のクロスビーム式2軸センサを作って、指で、トラックポイントのように動作できるようになっているか、対比しながら、自作ロードセルが使えるを評価していくことにしました。指で操作できなければ口で操作できる訳がないでしょという単純な発想。

●クロスビームにするとカーソル動作良い
  クロストーク±6%の自作ロードセルを2個十字に接続して2軸のセンサを作ってみました。
 IBMのトラックポイントと同じ構成ですので、これでカーソルがトラックポイントと同様に動かせれば
 自作ロードセルでも、ポインティングデバイスとしてつかえるのではないかという発想です。

 

気づいた点ゼロ:指で触る面の形状材質構造で制御しやすさが全く違ってしまって天と地の差がある
 =>個別のセンサのクロストーク精度など全然関係ないくらい大きな変化が接触形状で決まってしまう

気づいた点1:指で触る場合の手とクロスビームの姿勢関係で操作性が大きく変化する
気づいた点2:指で操作する方向とDISPLAYのカーソルの方向が一定でないと制御できない
気づいた点3:利き手(右人差し指)でないとうまく操作できない、左手だと全然ダメだった

●接触形状材質による制御性実験
プログラムでは、データ出力mVを1/500の数値まで縮小してmouse.movex(x,y)にいれてるだけです
いろいろな処理をしなくてもクロスビームだと素直な動きをしてくれるので使えてます。

①M3ボルト端を指で触ってカーソル操作

じつにスムーズにカーソル操作できました。IBMのトラックポイントといい勝負できてます。

②面積の広いプラスチックナットで、より操作性をあげてみた

 これが凄く良くて、IBM TRACKPOINTより具合いいです。これでマウス作ったら喜ばれるかも
グラフでも波形が高速応答で、なめらかなのが具合良さを表していると思います。

③やりにくい板でやってみると
左右が滑ってうまく力がはいらないのでカーソルもうまく動かせません
上下は、エッジに指をひっかけて何とか前後で動かせるけどエッジからずれるともいうだめです。
指との摩擦力が非常に重要なことがわかります。

 

●以後
クロスビームにすることで、大きくマウス操作の改善が進みました。
指で操作しながら、いろいろ知見を深めて、クワエルマウスへフィードバックしていきます。
さらに、力覚関係の論文調査します。人の運動生成と力覚センシングという範疇で調査します。

 

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