今週からスキー場へいって、スキーターン測定します。両足用小型システムの初測定なので、何が起きるかわかりません。万一トラブルが発生しても、所望の目的だけは得られるように準備しないといけません。
●毎回の目的と優先順を明確にする
あれもこれもと欲張ると全部だめになるリスクがあるので、優先順を決めます。
優先1を3回くらいの測定実験でクリアしたい目標です。
優先1:初期動作:両足システムの稼働信頼性確認(3回以内でクリア)
チェック1:データ落ちがないこと(0.03%程度ならOK)
チェック2:モニターがきちんと動作するか(バグ、電池寿命、視認性、ボタン動作)
チェック3:ALES NTRIPへGGA送信がうまくいって測位精度が得られるか(1cm以内)
チェック4:アンテナ線が絡まったり不具合が発生しないか?(体への取り付け)
チェック5:アンテナの接着が剥げて落ちないか(激しい振動で落ちないか)
チェック6:タブレットでログデータをグラフィックアニメーションで確認できるか
チェック7:目的とチェック項目の落ちがないか
優先2:カメラ映像とデータの照合(優先1が完了してから何回でもやる)
チェック1:360度カメラの取り付け方(自撮り棒の取り付け位置)
チェック2:パラメータの選択(long,lati,height,relE,relN,relD,Heading,Velcocityの表現方法)
チェック3:データグラフィックと動画の見せ方
チェック4:自分の感覚とデータ、画像がフィットするパラメータ
チェック5:スキー場で確認する最低限のパラメータを決める
名称 | 員数 | 注記 | |
0 | スキー (Blastlac Elixir +アンテナ4個付) |
1 | アンテナ4個接着 アンテナ線処理 |
1 | RTK-MB BOX (SimpleRTKHeadingkit +M5ATOMICTF) |
2 | BOX1:右用、BOX2:左用 |
2 | NTRIPレシーバー (M5StickC) |
1 | NTRIP接続してRTCMを2個のBOXへ分配 その場所のGGAを取得してFLASHへ記憶してNTRIPへ送信 |
3 | メイン電池 (モバイルバッテリ) |
1 | BOX2個とレシーバー駆動 USB2口、各2A、12000mAh以上 最低3時間もつこと |
4 | 腕コントローラ (M5StickC+腕バンド) |
1 | コントローラとRTK動作モニター システムの動作確認とログオンオフ |
5 | 腕コントローラ電池 | 1 | 小型モバイルバッテリー 1000mAh程度 ウェアの腕ポケットにいれてUSB線で供給 |
6 | ポケットWiFi | 1 | NTRIPレシーバー用 電池寿命5時間以上 |
7 | 360度カメラ | 1 | Insta360 one X2 初回は使わない |
8 | 自撮り棒 | 1 | 取り付け方を考える |
9 | ノートPC | 2 | ログしたデータをグラフィックで確認 |
10 | BOX接続用USBM5ATOM | 1 | BOXのUSB線をPCを接続してSDカードを読み取る |
11 | Winタブレット | 1 | ログしたデータをグラフィックで確認 |
12 | SDカードアダプタ | 1 | ログしたカードを読む |
13 | 工具類 | 壊れた時の修理用(配線用、ばらし用) | |
14 | 粘着テープ(布、両面) | アンテナ剥離、アンテナ線トラブル用 |
●現地作業手順(初回)
①車での作業
1:スキーを下ろしてベンチに載せてWAX整備
2:ラジオハーネスへ、BOXとレシーバーと電池装着して着用
3:腕コントローラと電池を装着
4:スキーアンテナ線とBOX接続
5:NTRIPレシーバー接続してGGA取得してRTCM受信 FIX
6:受信精度OKなら、アンテナ線はずしてスキーに固定
7:スキー靴はいて、スキーかついでリフト乗り場前へ
②リフト乗り場前での作業
1:スキーをおろして、アンテナ線取り出す
2:アンテナ線を足にしばりつける(3か所)
3:アンテナ端子とBOX接続
4:NTRIP接続、モニタオンでFIX確認
5:ログボタンおしてログ動作確認
6:電源はつけっぱなしでRTKを維持
7:リフトに乗る
③滑走前の作業
1:リフト降りて邪魔にならない場所で作業
2:スキー板の方向を変えながらモニターのHeading角度がでているか確認
3:スキー板を持ち上げて、relDがでているか確認
4:左右板のlon latiの値が左右間距離と合っているか確認
5:横滑りしながら2ターンほどして板の方向と進行方向を直角にしてログする
6:ターンを始める
7:滑り終わったらログボタン切る(だいたい10分以内で1ログを終わらせる)
●どんどんやってみる
試行錯誤なので、回数を増やす以外に解決策がないので、どんどん行くようにします。
※2021年4月末
スキーシーズンも終わりを迎えてますが、あと数回上越ARAIスキー場で測定をします。コルチナで6回ほど測定しましたが課題が残っていたのをこつこつと解決してきてます。