STM32 NUCLEOシリーズで、小型、高性能のNo1であるマイコンボードだと判断して3年前にDIGIKEYから購入したときは、1300円のボードに送料が2千円ととんでもない購入でした。
●その後
本ブログで上記記事もよくHITする記事になって徐々に普及してきたのか、国内でも在庫をもつ部品屋さんがでてきました。
早速2個追加で購入して、所有L432KCが4個となりました。
今日見つけたRSがCHIPONESTOPより安かったです。
1130円(税1309円)送料490円
https://jp.rs-online.com/web/p/products/1438574/
まだ、秋月では、出てませんが、このCPUがSTM32シリーズでのサイズ、パフォーマンスで最高なので
なぜ秋月が取り扱わないのかというと多分仕入れが安くならないからだと思います。それだけ、付加価値が高いからだということだと思います。秋月は、安かろう今一という電子部品も結構多いので、信州MAKERSでは
ベストパフォーマンスをねらう場合は、MACNICA MOUSERとCHIP ONESTOP、RS ONLINEなどで購入する機会が増えてます。
全部米国の在庫ですので、米国のMAKERは、安く早くいろいろな電子部品を制限なく仕入れられるので、その辺も日本のMAKERとの環境の差が大きいと思います。
●安物CPUに懲りた件
パワーメーター2019で最初にATMEGA328P内蔵8MHzからスタートしたのですがシリアル通信速度が115200bpsは無理でデータ落ちだらけでATMEGA328Pはやめて格安の怪しげなCPU STM32F103C8T6を10個も買って左右クランクにとりつけて、115200bpsでもデータが落ちがなくなったのはいいのですが、このCPUクロックが異常が多く通常のマイコンがクロック精度が100ppm以内なのに、こいつは、700ppmとかとんでもなくクロックがずれてしまうCPUです。IOのクロックがRCでクロックを作っているみたいで、精度極端に悪いです。STマイクロの失敗作ではないかと思います。
クランクなどは、まだ機能が少なくてよいのですが、母艦CPUとしてSTM32F103T8C6を使うと
いろいろ制限が多くてつかえなかったので、結局使い慣れた、L432KCで首尾よく基板がつくれました。
●NUCLEO L432KC 仕様
https://www.st.com/resource/en/datasheet/stm32l432kc.pdf
mbedの解説がわかりやすいです。
https://os.mbed.com/platforms/ST-Nucleo-L432KC/
- UFQFPN32パッケージのSTM32L432KC
- ARM®32ビットCortex®-M4CPU
- 80 MHzの最大CPU周波数
- 1.65 V〜3.6 VのVDD
- 256 KBフラッシュ
- 64 KB SRAM
- 汎用タイマー(4)
- SPI / I2S(2)
- I2C(2)
- USART(2)
- 10チャネルの12ビットADC(1)
- 外部割り込み機能を備えたGPIO(20)
- RTC
- ランダムジェネレーター(ハードウェアエントロピーのTRNG)
サイズをえらなばないならF446REでいいのですが、F446REで動作していたプログラムをもっと小さなCPUで動作させてもL432KCだとM4なので、そのまま動作する可能性が高いです。
これが、格安CPU群になると、うごいてもどこかおかしい現象が多々発生するので、経験上格安マイコンで貴重なデータ計測はしないほうがいいと思います。
信州MAKERSの場合は、力と速度、加速、変位を精度よく測定するテーマが多いので、高性能CPUでも
クロック精度が不足なので、外部の高精度水晶発振器TCXOレベルのDS3231SNと1ppm以下のクロック精度のものを使って、データのサンプリングをしてます。そうしないとmsec単位での時間の正確さがでないので
データの信頼性と将来にわたって使えるデータになっていきませんので、仕事とか、研究でマイコンを使われる方は、クロックの精度をあげたマイコンを計測につかわれることをお勧めします。クロック精度が適当でいい場合もありますが、結局データの積分、微分処理して別の時系列データを比較検討するときに時間軸がずれている点は
データの信ぴょう性に対して致命傷となりますので、クロックの精度を確保することは必須です。