●ここ2年半の経緯
①力センシング開発は、当初HX711と中華ロードセルの組み合わせで6CHの6分力計を作ってMFT2017へ出展しました。
②2018年になって、6分力計をロードセルも3Dプリンタで自作して6軸力覚センサを開発しました。
これは、相当苦労したのですが何とかMFT2018に出展することができました。この開発で今までグレイボックスだったひずみゲージブリッジの組み方のノウハウを得ることが出来ました。
③2018年9月からはロードバイクパワーマネジメントメーター開発の一環として、ロードバイクペだリング運動中にフレームに加えられる各種分力を測定していく方向で準備をしてますが、サーバー攻撃事件があって中断してますが、何年かかっても絶対にやり遂げるつもりでやってきてますので、こつこつと進めていきます。
●基礎学習のポイント
大学の工学部機械・材料系なら材料力学を1,2年のときに学べるのですが、世の中に機械材料系の学生さんはそんなに多くありません。私は材料系でしたが学生時代はサイクリングばかりしていて授業も適当にしか受けてませんでしたので、卒業してから社会人として材料力学と構造力学を独学したしだいです。
その学習のなかで自分で理解を進められたポイントがあります。
①静力学での力のつりあいが理解できていること(静定・不静定)
②材料力学でのはりのモーメントとせん断力の分布が理解していること
③応力とモーメント、せん断力の関係を理解していること
独習しやすいサイトリンクを下記にあげておきます。大学の学生用のHPが多いです。
●大学の講義ノートが役立ちますが、年度末で消されてしまうことが欠点です。
他にも詳しい東北大学の岩熊先生の構造力学解説があります=>機械系よりも土木建築系のほうが情報多いです
http://mechanics.civil.tohoku.ac.jp/bear/nisikozo.pdf
●はりのモーメント図
このページは1ページだけでだいたいわかるようになってます。
http://kousyoudesignco.dip.jp/ZAIRIKI7.html
●実際にブリッジを組む時の資料
共和電業の資料です。
https://www.kyowa-ei.com/jpn/file/download/technical/notes/bridge/pdf_index_001.pdf
代表例
上の片持ちはりのモーメント分布を見ながらひずみゲージの伸縮と比較してみます。
7,8は2ゲージなので、信州MAKERSでは通常は使いませんなぜならダミーゲージの端子台
が必要だからです。
4ゲージブリッジはメインで使いますので10,11,14は理解して記憶する必要があります。
●2分でできるひずみゲージの貼り方YOUTUBE
●ブリッジの出力設計するための簡略式
クロスビームでの曲げ分力抽出の設計
覚えるのは、(r1+r3)-(r2+r4)だけでブリッジは設計できます。
※ブリッジを接続するアンプは、アナログとデジタルがありますが、アナログアンプはノイズが大きいため
低ノイズΣデルタ型のデジタルアンプを使うのが一般的です。
信州MAKERSでは、
●1,2Ch小型手頃な用途:TEXAS ADS122U04を使ってます。シリアルIFなので配線ノイズの心配が無いです。
●4CHまでの高精度計測用途: アナログデバイス社 AD7193
●5CH~8CHまでの高精度計測: アナログデバイス社 AD7194評価ボード