TS7のプリントが本格的に始まってます。今まで使っていたProtoPasta Carbonフィラメントが底をついたので、防湿ケースからFormFutura社のCarbonFilを出してきて使い始めました。
ひずみ性能は良いけど、吐出安定性に欠けていて、長時間プリントに不安のあるフィラメントなのですが、500g1万円という高価な材料なので、何とか使いこなそうとしてます。
【今日判ったこと】
<<<3DP-21だと3DP-11でダメなカーボンフィラメントも綺麗にプリントできるというとんでもない事実を発見しました。同じカーボンフィラメントでもProtopastaとCarbonFIlでは、マシンによって、雲泥の差がでました。
【3DP-11では、プリントが途中で吐出不良になるCarbonFIlでも3DP-21では、8時間の長時間プリントでも美しい仕上がりでプリントできました。】
●CarbonFIlを使った3DP-21では、きめ細かくプリントができてます。
◆CarbonFilを使った3DP-11では、2-3時間で吐出不良で間欠的に出たり出なかったりするのでダメになってしまいました。
どこが違うのかは、3DP-11を3DP-21に似せて改良していく過程でキーポイントが分かってくると思います。
一番怪しいのは、エクストルーダ方式です。
3DP-21では、固定モーターで押し出して、フッ素チューブを経てホットエンドに供給してます。押出し流路長さは、30cmくらいあります。
3DP-11では、モーターもホットエンドの直上に位置して、押し出した直下にホットエンドがあって押出し流路は2-3cmです。
●仮説:3DP-21で、手で突っ込んで、ホットエンドまで突き当ててからモーターを回して、10mm送りを2回くらいしないとホットエンドから溶融糸がでてきません=>流路内で押出力がバッファされてため込まれているのではないかと思います。そのため、抵抗が大きなカーボンでも流路のバッファ圧力が適当に押出圧力を常時かけることで、カーボンの流れをよくしているのではないかと思います。
=>その他条件がたくさんあるので、3DP-11を3Dp-21のような固定モーターの供給方式に改良してCarbonFIlが綺麗にプリントできれば、この仮説が正しかったと証明できるので、時間があいたときにやってみます。
【やってきたことの備忘録】
●CarbonFilとProtopastaカーボンフィラメントの今までの経緯
対策をまとめたページがこれです
●3DP-21でCarbonFilを使ってみた
ただでさえ3-4mで目詰まりしてしまうフィラメントなのでダメ元で新たに加わった2台目の3DP-21に6m程度でセットしてみた。3Mのプラットフォームシート3099Aにくっつきせん。
そこで、以前から使っている3Mのマスキングテープ
を貼ってプリントするとなんと接着力がでて最後まではがれずにプリントできました。
●Simplify3Dの3DP-21用CarbonFill条件
エクストルーダタグから順番にスクリーンショット記録しておきました。
●以後
2台体制ではなく3DP-21だけでカーボンをプリントしなければなりませんので、急いでTS7プリントを仕上げます。
カーボンフィラメントよく折れるので、毎回途中継ぎ足し作業があって夜も寝てられない状況ですので、昼間のうちにプリントできるようにスケジュールしないといけまん。
フィラメント切れたときの自動停止機能も考えたいですね。