一週間ぶりでHIC TOPPrusa動作させました。
ドライブギアと押さえベアリングを変更して、スリップ対策は万全でスタートしましたが、なぜか、3ミリくらい積層すると反ってベースから離れてしまう事故が三回も発生してABSプリント不可能状態となりました。
今までABSは、目詰まり、スリップは多かったものの、初期段階で反ってしまうということは無かったので、4M変動が何かを考えました。
●ABSの吸湿課題
調べてみると、ABSの吸湿で反りがでるらしいのです。ABSのメーカーの資料をみると二十四時間から四十八時間で0.3%以上の吸湿状態になるらしい目標品質は0.1%吸湿だそうです。
そこで、下記乾燥曲線をもとに、ドライヤーで乾燥してみました。
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これで2-3時間90℃以上で乾燥させてからプリントしたら反り無しでOKでした。ABSの吸湿って怖いことが判りました。
ですので、普段から、使い終わったらラップ覆うとか防湿容器にいれるとかすることにしました。
そんなこんなで肝心のドライブギア改良の結果が遅れてようやく
結果がでました。
●ドライブギアと押さえベアリング交換の効果
①プリント前後のスリップ測定
プリント前:50ミリ送りで49ミリ(五回測定)
プリント後:50ミリ送りで49ミリ(五回測定)
ということでスリップに変化無し
②ABSの削りかすがでるか
でてません。
手前左が以前の正常品、右が今回のドライブギア交換品
奥がドライブギアが元のまま
積層のきめ細かさは、正常品とあまり変わりませんでしたが、
最後のつむじあたりはきれいかもしれません、かすが無いので最後まできれいに積層できるはずです。
左も奥もABS吸湿前正常な品質を保っていた頃のものですが
今回は、吸湿して反りがひどくて捨ててしまおうかというABSを90℃3時間ドライヤーであぶってなんとか回復させたフィラメントでプリントしたというハンディがあるにも関わらず以前と変化無いというところをみると
ドライブギア変更は、大正解だったと思ってます。
ちなみにこのドライブギアは国産で、参次元工房さんが作っているオリジナル品です。更に、このギアにあわせたベアリングも三次元工房の小嶋様にご紹介いただきましたことを感謝いたします。
ベアリングは、604ZZという型番で、モノタロウをご紹介していただきました。本来はφ13だったのですが、無いのでφ12でしたがぎりぎり使えました。
HIC TOP Prusaを買ったら、組み立て時点で上記ドライブギアとベアリングに交換して組み立てることをお勧めします。
つまり、オリジナルのエクストルーダはABSができない品質であるということが判りました。