【STA25】曲げセンサ防水シール部基礎実験OK<ブチルゴムテープ効果大>

げセンサ 組図完成したのはいいけど、実際この機構で防水が完璧になるのか基礎実験しました。
前提:昨年開発した基礎防水加工を事前に施してから、今回の新たな防水機構を実験しました。
基礎防水加工は、こちらページに詳細あります。乾燥重量管理と防水塗料の塗り方と防水評価法が重要です。

●曲げセンサ防水機構の特徴
特徴1:棒板2mmx220mmの曲げセンサ全体を防水して、なおかつ、棒板の曲げ変形に影響を及ぼさない
機構=>透明塩ビホースの中に収納して、ホースの両端を防水キャップする。


特徴2:防水キャップ 付け根部(Base)の構造
ひずみゲージ線8本をまとめて、防水型収縮チューブにまとめるとφ6になるので、
大きなケーブルグランドを採用しました。
防水型収縮チューブ:オーム電機 防水収縮チューブ φ6x140mm 5本入 DZ-TW6E 09-1875

ケーブルグランド:タカチ RPG7-7G https://www.takachi-el.co.jp/products/RPG

ケーブルグランドを固定するフタは、5ミリ厚のアクリル板で、φ22のOリングで防水します。

この方式は、昨年の防水機構のノウハウを使いました。Oリングの溝を円断面にするのがノウハウです。
【STA24】3Dプリント防水ケース作りその4<Oリング溝丸溝が良い>

特徴3:先端部(TIP)部は、片持ち梁の自由端で滑節機構でないといけない。
片持ち梁のわわみを防水機構が邪魔をしてはセンサにならなくなるので、先端CAPは、
拘束をできるだけ小さくして、変形を邪魔しないようにして、なおかつ、自由移動できる機構でないと
いけません。
そこで、先端部は、ホース外にだして、滑節機構と接触するようにできるか下記テストピースを作って防水試験をしました。

 

●特徴3の防水シール開発

ブチルゴムテープを水と接触するすきま部に挟みこんで圧着します。圧着した部分は一体化して1塊のシールゴムになるので
完璧な防水性を発揮します。



丸棒ならOリングをかまして圧縮すれば防止性は完璧になるのですが、ここでは、薄板をシールしないといけません。
最初はOリングを伸ばしてはめ込んでみたのですが、板厚部ですきまができてしまって水漏れがしてダメでした。
そこで、粘土みたいに柔軟性のある防水ゴムシールを探しました。

家事のDIYで使っていた、防水配線用のブチルテープがあったので、試しに使ってみました。
ニトムズ(Nitoms) 日東シンコー 自己融着性 ブチルゴムテープ No.15 幅19mm 長さ10m セパレーターなし
ブチルゴムの原理は、日東の自己融着テープの解説ページにあります。
ttps://www.nitto.com/jp/ja/tapemuseum/history/chapter06_06.html
圧巻きするとゴム同士が溶け合って一体したゴムの塊になるので、シールゴムが出来上がります。
テープ状にすると全部くっついてしまうのですが、製品は、セパレータをいれるタイプと
セパレータなしで、表面にコート層を設けて自己融着を防止して、使用時に引っ張ってコート層を破壊して使うタイプです。
今回は、後者を使って、引っ張ってから巻き付けました。

板に巻き付けて、一度潰すと、ブチルが拡がって、完全に板のすきまを埋めてくれます。

 

 

●水漬け試験
1時間漬けて重量変化を測定して変化なしでしたので、防水完璧でした。

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