【STA23】MovingBase基本構成でのFix落ち実験その1姿勢差振り回し<水平面内運動なら良い>

バー式MovingBase基本構成セットで、振り回した場合Fix落ちの実験をして
その0に対して、パッチアンテナにグランドプレート10cmx10cmを取り付けたら
Fix時間が速くなりました。やはりグランドプレートは必須でした。
●バーの姿勢を変えての実験
 振り回しならFix値を観察していると、どうも上下傾きがある場合にFix落ちが発生しやすいので
傾きをパラメータにして、Fix落ち実験をしてみました。
①水平姿勢で、水平面内振り回し
バーを水平にして、(腕で支えているので実際は±15度以内)水平面で振り回した場合
Fix落ちはほとんど発生してません。加速度も速度もそれなりの勢いで回していてもFix落ち無しです。

②傾斜姿勢で、水平面内振り回し
傾斜50度から70度に傾けて 水平面内振り回した場合
加速度が大きくなるにつれ途中からFixが67に落ちたままになりました。
速度は、①の水平で振り回したときよりは小さいのですが、落ちてます。

③垂直にして、バトンのように回した場合
傾斜よりきついいじめ方として、垂直にして、ゆっくりまわしてから、勢いよくくるくるまわしてみました。
IMUの値だけでプロットしました。バトン回しだとなんとFix値は3-0と全く受信できてない状態になりました。

 

●結果
①MovingBaseは、同一平面水平姿勢が基本で、±15度程度ならFix状態は安定している
②50度以上傾斜がついている場合は、MovingBaseのFix落ちが発生して、測定不能となる
③垂直でバトン回しすると全くRTKにならない。

●考察
⓪パッチアンテナは、傾斜に弱いので、スキーではヘリカルアンテナを使ってますが、ヘリカルで本実験をやってみてどうなるかが重要です。しかし、ヘリカルはゲインが低いけど傾斜に強いので、ジレンマがあります。

①あまりアンテナ面同士を傾けない姿勢での運動なら角度で±15度以内がよい
=>傾斜の影響が顕著にでてきましたが、パッチアンテナの特性なのかMovingBaseの特性なのか判別つかない

②歩行でのMovingBaseは、足が前後に±40度くらい傾く場合があるので、Fix落ちしやすい説明にはなる。
しかし、歩行では、地上高20cmから40cmと低い点で電波受信状態が基本的に悪い状態での
現象なので、何が起きているのか解析する方法を考えないといけない。
現在は、手で振り回しているので、地上高60-100cmと高いので歩行より条件が良いです。

●以後
今回の条件での結果なので、条件を変えていって、この傾向が間違いないかを実験してみる
特に、姿勢差が顕著な差なので、ヘリカルアンテナのほうが良い結果がでるかもしれませんので
ヘリカルで同様の実験をしてみます。
地上高を低い状態で姿勢差の実験をするには、治具を作らないといけないので、検討してみます。

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