【STA23】VCBL歩行Fix落ち解析実験<MovingBase別体と一体の差か>

歩行時のFIX率低下現象、当初はVCBLが原因だろうということでBL30cmまで広げました。

30cmならVCBLではなく普通のMovingBaseの最低限度に近いので受信状態は静的に安定してきました。

この状態で、河川公園に行って、歩行実験でのFix落ちを実験してみました。
=>家の庭だと、Fixしない場所があるので、歩きまわるには、FIXを完全に保証された場所が必要なので河川公園まで移動して実験します。

●実験方法

実験0:歩く範囲で、それぞれの場所で、静止してFix状態を確認する
実験1:レガースを治具に付けたまま、手でもって歩行範囲をゆっくり歩いて往復測定
実験2:レガースを治具に付けたまま、手でもって速足で前後に揺らしながら歩いて往復測定
実験3:レガースを足に装着して、歩行範囲をゆっくり歩いて往復測定
実験4:BaseとRoverケースを重ねてレガース内部に収納して足に装着して、歩行範囲をゆっくり歩いて往復測定

●結果

実験No Base Fix率 Rover Fix率
実験0 100%OK 100%OK
実験1 100%OK 100%OK
実験2 100%OK 100%OK
実験3 84% 14%
実験4 89% 11%

 

●考察
①電波受信状態は、実験0で確認されていて、場所による電波受信悪化は無い。
②実験1では、移動していてもFix率は静止状態と変わらないことが分った
③実験2では、移動に揺動を加えてもFix率は静止状態と変わらないことが分った。
④実験3では、実験2に対して、足に装着すること歩く動作加わっただけで、Fix率が悪化する
特にRoverのFix率が全滅になるのは、MovingBaseのRTCM通信線の異常が想定できる
⑤実験4では、MovingBase RTCM通信線を揺動させずにBaseRoverをまとめてあるが、やはり全滅している
ので、RoverとのRTCM通信線が足が動くことで、何か異常が発生していると考えられる

●対策案
①RTCM通信線の接触不良があるか、測定中に揺動してみる

②MovingBaseを別体にせずには、1体化して、1個のケース内におさめてみる

●以後
STA22から別体にしてきましたが、もしかすると別体が本質的に悪かったとなると
レガースのレイアウトを全面変更しないといけないので、大工事になりそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です