先週のスキー実験で、アンテナがシャーベット状の雪で埋もれてしまったり振動で、ネジがゆるゆるになって、受信状態の悪化したため、ヘリカルアンテナ台を作りました。
この改良作業で4日もかかってしまって、よませスキー場は今週末でクローズしてあと2回しか行けません。しょうがないので、妙高方面のスキー場で、4月5月は測定します。
今回初めてヘリカルでSTA測定するのですが、グランドプレーンをつけてもヘリカルの感度が悪い感じがするので(ちょっとした崖の近くで、感度低下してしまうことがある)
この台座にパッチのUBLOX MB00もつけられるようにしてあるので、左スキーにパッチアンテナ、右スキーをヘリカルアンテナにして、感度比較したいと思いますが、スキー場が20日までOPENしていたら間に合いますが、ダメなら、妙高のスキー場でアンテナ形式比較します。
●改良点
⓪アンテナ間距離を1.2mにした
ブーツにBaseアンテナをつけてみたのですが、アンテナ距離が60cmしかなくて
±1度がでなくなったので、本来のMovingBaseの精度を得るために板の前後目いっぱい
スパンを確保して、アンテナを固定しました。
①背を高くする。
従来20ミリ高さだったのを40ミリ高さにしました。
以前20ミリの台を作ったときの記事はこちらです。ポケットベンダーの使い方解説してます。
スキー板との接着は、3Mの超強力両面テープで屋外用を2枚重ねてます。
2年前からこの方法で、脱落したことは未だありません。
②L字コネクタを廃止
ダイレクトの長ねじで、アンテナを固定しました。L字だとしっかりとアンテナを固定できなかったので、振動に弱かったので、対策しました。
③グランドプレーンの固定
隅っこで4か所でがっちり固定しました。
スキーで衝撃がかかるので、グランドプレーンを中心固定にすると、壊れそうなで
4隅にアルミのやぐらを組んで、がっちり固定しました。
ヘリカルからパッチに交換する場合の台にもなるような寸法になってます。
④前後のアンテナ線のまとめ
つま先部でスパイラルチューブでひとまとめにして、へその緒状にて、レガースと接続する方式にしました。当初ブーツ上にBaseを固定していたのですが、データをみると、精度が悪くなっていたので、アンテナ間距離を60cmではだめなので、1.2mまで伸ばしました。
⑤SMAケーブル制作
従来、購入品SMAケーブルを使ったいたのですが、長さが合わないのとコネクタで連結が多かったので、コネクタを排除して、ちょうどいい長さの同軸ケーブルを前後左右4本制作しました。
しばらくぶりで、SMA作りするので、新にカシメ工具購入しました。IWISSの SN03H です。φ3.1-3.8サイズが合っているので一発でカシメ成功しました。これだとカシメ失敗確率がゼロになりました。しかし、今度は、半田付けで失敗して、結局2/6の失敗確率でした。下記のRU301Gは、引退となりました。作り方の記事
⑥モニター端末をアンドロイドスマホ2台にした。
昨年からWIN10タブレット用にプログラムを作成してきたのですが、BlueToothSPPの接続を
2CHおこなうと、不具合が発生して、完成させるのに時間がかかりそうなので、今シーズンは、WIN10タブレットはやめて、既成アプリでBlueToothSPPモニターすることに変更しました。
120msec 800byteを送りつけると、スマホがパンクしてしまうので、240byteまでデータを圧縮して周期も1200msecとして、スマホがハングしない程度の速度と容量にしました。
⑦ログ操作
ログは、スマホではしないで、その場のモニター出力を監視して、操作キーを1入力するだけの単純機能に割り切りました。入れるキーは、
1:電源オンから測定開始:何キーでもよい
2:基準位置キャリブレーション:pキーをおして1分間静止すると基線長解析をして平均距離と3σばらつきを計算してくれる。
3:SDログは、sキーを押すとログ開始します。途中で電源が落ちても、30秒ごとに CLOSEして、再度OPENしているので、データを失うリスク対策してあります。
4:SDの中身DIRでみるのは、dキーを押すと、プログラム全体をRESETして、初期状態にして
DIRを表示して、最新のファイルが最下部に容量とタイムスタンプ名で保存されているか確認できます。
5:SDファイルのアップロードも、今ログしたファイルをBlueTooth経由でアップロードできっます。
●課題
庭で、試運転していると10000mAhのバッテリで左右を供給していると、途中でハングが頻繁にでました。どうやら、電流供給能力が足りないみたいなので、逆に4000mAhの電池のほうがもつことが分りました。いずれにせよ、瞬間で片側で1A以上流れるシステムなので、電池は、多めにもって、交換しながら使う方法しかなさそうです。
●以後
今週2回いければいって、最低でも1回は行って本改良の評価を行います。
来週以降は、別のスキー場で、基線長解析から確認作業します。