RTKシステム開発で、NTRIP接続して、F9PへRTCM3を流す作業が結構面倒です。
そこで、F9P基板上に小型のWiFiモジュール載せて単独でNTRIP接続してF9Pへ流してくれるボードが海外製品であります。やっていることは、ESP32でNTRIPClientプログラムを回しているだけなので
自作でも容易にできる程度の物です。今までは、ESP32系M5Atomなどでやっていたのですが、
スペースとしてもう1部品増えるのが邪魔なので、F9P基板上に設置する方法を検討しました。
●ことの発端
●SimpleRTK2BのUARTポートのXbeeスロットに合うWiFiモジュールがあったが、
技適無し製品だった。
安いのは技適未取得だからと思います。
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●技適取得製品をさがしても、このピン配置と穴が大きいボードがあるか不明なので、技適を調査してみた。
総務省の電波利用HPに「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」がありました。
WifiばかりでなくBlueTooth ZigBeeなど微弱電波関係の規格で技適未取得品の使用申請できます。
https://exp-sp.denpa.soumu.go.jp/public/index.html
●申請手順
①新規ユーザー登録
=>マイナンバーカードとICリーダーで本人確認すると即登録できますが、書類での登録もあります。
②ログインIDがメールで届くので、仮パスワードでログインして本パスワードをきめてログイン
③申請入力
=>実験目的 1行だけかけばよい私の例
GNSS-RTKシステム を用いた 人間の運動動作解析システムの動作試験
=>使用者の緊急連絡先電話番号
=>使用機器の登録=>中国製の怪しげなモジュールなので詳細がわからないので、適当に入力した
=>FCCだけは取得してあるので、FCCを記入
④申請する
⑤直後に申請受付メールが来て、即日から180日後まで使用して良いことになります。
=>登山届と同様で、出しておくだけで、チェックはなくて何かあった時にチェックされるだけです。
■大事なのは、目的の入力を既定フォーマット例で1行きちんと書くことで、それができてないとエラーになります。目的の内容を検出してチェックしているみたいです。長々と書いたらエラーになってしまったので、完結に一行かいたらOKでした。「GNSS-RTKシステム を用いた 人間の運動動作解析システムの動作試験」
●提出書類がjson形式なので、PDFのように見ることができません。
電波行政もデジタル化を進めているようで、事務処理の自動化のためにjsonファイルにしているみたいです。
今回の申請HPも厚労省など他のシステムより出来がよくて電波行政担当部門はIT化が進んでいる印象でした。
●結果メール
申請直後にメールがきて、即使用可能となりました。180日間使えますので、十分です。来年は、また進化した目的で申請して使います。同じ目的で使いまわしするのはNGだそうです。
●電波管理局に電話して聞いてみた。
実験目的であることが重要。申請なので、認可ではないので、申請して受付メールが到着した瞬間から使用してよい、ただし、180日以降は再申請するが、同じ内容の使用はダメで、何か進歩がなければいけない。