【RTK21】RTK-スキーターンモニター試運転デモ<MOTIONグラフとフルHD動画同期TIPS>

RTKスキーモニターシステムを作っても、スキー動作の映像とVBのグラフとモーションパラメータを視覚的に見れないと、意味がないので、VBプログラムをバージョンアップしました。
 さらに、スキー自撮り映像で、測定データと実際のスキーモーションを視認できるように360度カメラで映像を作ってグラフ動画と同期編集することも初トライしました。
結果はYOUTUBEをご覧ください。

 

●VBグラフ改良点備忘録

①モーションのパラメータを左下の表に一括表示
  TEXTBOXでは、リアルタイムに追従表示できないので、Draw.Strring命令を使ってTEXTをいれた。
教えていただいたのはおなじみDOBONネット様で感謝です。
https://dobon.net/vb/dotnet/graphics/drawstring.html

②スキートレースの個々のデータをサーチする方法を対象データをBOLD表示する方式にした
マウスクリックで近くデータを読み込む方式は、手数と精度がでなかったため
データ検索用スクロールバーで表示データの番号をスライドしながら、その番号のプロット線をBOLDに変更します。
一度変更しながら、次々と消していかないといけませんので、黒塗り線で消しながら描画してます。

③スキーモーション専用の子グラフを作った
下中央部にオレンジ枠の子グラフを作りました。
課題となったのは、スキー軌跡のグラフは緯度経度の座標上にプロットすればいいのですが、
子グラフの場合は、1データ毎に中心座標が変更になる点です。この計算の検討項目をメモしておきます。
■アンテナの結線を前後間違えて測定してしまってプログラムを変更しなければいけなくなったのでルールを決めておきます。
ルール1:右スキーはBOX1で1CH、前アンテナがBASE、後アンテナがROVERとする。
ルール2:左スキーはBOX2で2CH、前アンテナがBASE,後アンテナがROVERとなする。
ルール3:グラフの大きな●がROVERとする。右ROVERが大赤丸、左ROVERが大黄色丸とする
ルール4:右板は赤棒、左板が緑棒
ルール5:滑走方向は白い矢印でBASEから描画する
ルール6:小グラフの中心値は、左右スキーの最大値最小値の中心値として毎回計算して決める
ルール7:子グラフの座標系は、上が北(N)、右が東(E)で固定する
ルール8:子グラフの目盛りは1目盛り20cmx20cm角とする
ルール9:子グラフからはみ出したデータは表示しない(4m角なので通常ははみ出すことはない)

④VBグラフの画面録画のTIPS
グラフを画面録画する場合、ReleaseでEXE実行すると途中で映像がハングしてしまいましたが、不思議なことにVS2019のDEBUGモードで実行すると画面動画録画ができました。リアルタイム速度ではなくシステムAPIの関係ではないかと思います。
 録画速度は、動画編集ソフトで、微調整可能なので、グラフ中に実時間データさえ表示してあれば、それに合わせて動画編集ソフト上でリアルタイムになります。私は、PowerDirector365を使いはじめましたが、時間調整は、タイムラインのTOOLにある動画速度で所望の時間に微調整できます。

●INSTA360 ONE X2の使い方
本体の設定で、タイムスタンプがわからないので、同期に苦労しました。1回の出力ファイルが馬鹿でかいです。
   360度を2個のCCDで網羅するためにに画素数が5760×2880と5.7K相当で録画するので、128GBのSDカードで2時間程度です。
INSTA360には、128GBが必須です。2-3分360度映像を録画すると左半球、右半球分2個のファイルが生成されて1個2GB以上ありますので5GBくらい食います。SDカードも高速でないと読み込み編集が大変なので、INSTA社では、SANDISKのEXTREMカードを推奨してます。実際速いです。

 スマホでもPCでも高性能が必要ですが、私の場合、最低限の環境でフルHD動画編集をしてます。詳細はこちらの記事です。

【RTK21】INSTA360 ONE X2初撮り<PCフルHD化で便利になった>

●RTKモニターシステムハードの課題が浮き出てきた
一連のデータをまとめてみて、課題が見えてきました。
課題1:アンテナ線の状態で、データが飛ぶことがある。
=>スキー板からスキーブーツ足までの経路を体の動きにかかわらず安定した固定方法にしないとダメ
課題2:M5StickCは、電源オンオフを繰り返すと、動かなくなることが頻繁に発生する
=>一度オンしたら測定中は電源オフにしない仕様にすること
課題3:モバイルバッテリーのUSBケーブルが接触不良を起こすことがある。
=>接触不良が発生しないように、リュックにバッテリをいれて、USBをがっちり固定して、M5Stickには
USBコネクタでなくモレックスコネクタで給電する方法に変更する。

課題4:M5StickCでモニタすると寒むなるとLCDが動かなくなる。
=>小さくて腕時計的に使えるので便利だが、低温と水分に弱いため、腕時計でプログラムできるものが欲しい。

課題5:アンテナ線をスキー板につけて、スキーを履くまでの作業に1時間くらいかかっている
=>アンテナ線の保護バンド類を固定化して、ぴたったりと合うようにして、取り付け時間がかからないようにする

●以後
データ処理系は、一段落したので、システムハードを改良して来週からどんどんデータ測定に出かけます。
雪がとけないまえに良いデータと映像を撮らないといけません。

4 thoughts on “【RTK21】RTK-スキーターンモニター試運転デモ<MOTIONグラフとフルHD動画同期TIPS>”

  1. こんにちは。 初めまして。 神奈川県在住の山本由紀男と申します。 最近「Carv ski coach 日本ユーザー会」にリンクが投稿されましたので、ここにたどり着きました。2年ほど前にMPU-6050とESP32を使ってデータを取得しようと試みましたが、挫折しました。 最近になって気を取り直して、もう少し先に進んでみようと思っていたところです。 動画ではテレマークスキーをなさっていますね。 ボクもテレマークスキーヤーであり志賀高原や白馬には良くゆきます。 機会がありましたらいろいろお話を伺いたいです。

    1. 山本由紀夫様 コメント有難うございます。信州MAKERS管理人 松橋と申します。
      もしかして、ニセコの有名なテレマークの大先生様ではございませんでしょうか?
      1980年代のOUTDOOR誌で滑りのお写真とか特集記事を拝見して、テレマークを始めました。
      その頃、志賀高原のTAJ講習会で山本先生の滑りを拝見したことがあります。
       60歳過ぎてからテレマークがしんどくなったので、アルペンスキーを習いはじめました。
      趣味の電子工作で、スキーの軌跡と横滑りを測定するシステム作りをここ4年ほど楽しんでます。
       私は、近所の北志賀 よませ温泉スキー場で、スキーの計測実験をしてます。
      もし、ご興味があるようでしたら、実験日にお寄りいただけば、実際に測定したり
      お話しができると存じます。2024年の開発目標は、ブーツ上にオールインワンでシステム
      搭載して、扱い勝手がよい計測システムの制作です。それで、滑走データをためて、春夏秋で
      機械学習させて、スキー滑走のAI化を開発していこうと夢をもってます。
      CARVの情報もAI化には重要なので、スキーのたわみ計測、ブーツからの入力なども2025シーズンでは取り入れていこうと考えてます。
      お会いできることを楽しみにしております。
      宜しくお願いいたします。

      1. 松橋様、返信ありがとうございます。 おっしゃる本人です。数年前から神奈川県に住んでいます。実証実験などのスケジュールをメールにてお知らせいただければ現地にお伺いさせていただきます。よろしくお願いいたします。

        1. 山本由紀夫様
          やはりスキーの大家であられましたか。ご縁を結んでいただき光栄です。
           これからは山本先生と呼ばせていただきます。
          詳細はメールでお送りいたします。
           宜しくお願いいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です