【RTK2021】フィールド(コルチナスキー場)測定1回目備忘録<何とか測定できた>

2月11日快晴で前日の降雪もあったので、測定には絶好の環境なので、小谷村のコルチナスキー場へでかけました。測定で手一杯で、写真を撮る余裕がなかったので、結果のみ備忘録します。
不具合は多数発見されましたが、アルペンターンでの両足測定は成功しました。
テレマークは、左足の測定は成功しましたが、右足が下記不具合発生で最初しか測定できませんでした。

●2月11日備忘録

課題名 状況と対策
①アンテナ端子ずれる件 右BOXのアンテナ端子が線に引っ張られるとずれて基板をずらしてしまいBASEとROVERのXbeetコネクタが抜けかけて、RTKが寸断される事件が発生した。
=>スタート時点でRTKが正常なことを確認して滑りだすのですが、激しく滑ると、右BOXだけRTK寸断されてしまう現象が発生しました。アンテナ線の引き回しに根本的な問題があるのですが、BOXとしての対策も必要だと痛感してます。
原因:今回は初めてSMAコネクタをL字に変更したのですが、これが、発端となって、基板をねじるモーメントが発生し易くなったことが今回の原因でした。

基板を支えているアルミ板のねじ座面が曲がってしまってました。

●対策
1)アルミ板固定では弱いので、ケース底板に直接ネジを固定して固定強度を上げる
2)L字コネクタの突き出し腕長さがながいので、それを支える部材を設けて、アンテナ線の引っ張りが基板に届かないように補強する
3)アンテナ線の引っ張り力がBOXまで来ないように、腰のあたりで一旦固定してしまって腰から胸までは弛ませておく
②アンテナ線の引き回しがうまくできかった スキー板から靴を通過して足から腰、胸にまで引き回すのですが、テレマークスキーだと、後ろの踵が上がったりしゃがみこと伸びあがり運動が激しくおこなわれるため
靴とビンディング部に余裕をもたせないといけません。そこで、ケーブルカバーのスパイラルで、ガイドをしたのですが、長さ不足とガイド不足で上記アンテナ線の引き力が基板にまで届いてしまう不具合を発生させてしまいました。
●対策
4)ケーブルカバーを腰まで柔らかくきれいにつなげて、足での拘束テープも伸びるテープにして、固定を万全にする。
5)腰まできたら一旦ケーブルを固定して足からの引っ張りが腰から上にいかにようにする。
6)後ろビンディングのスパイラルカバーのガイド金具をしっかりと支える形に作り直す
③NTRIPレシーバーの使い方 NTRIPは、スキー場に来たらリフト前の場所でGGA測位してNTRIP接続OKにしたら、測定中はずっと可動させておいたほうがよい。
GGA測定の手順は、赤ボタンでやる方式は使い勝手がよいのでOKだった。
●対策
7)RTKBOXの電源と別にして、オンオフされないようにしておくこと
8)左右BOXに接続しているUSBケーブルが抜けてしまうので抜け止めが必要
9)NTRIP中にLEDがついている確認がとれたほうがいい、日光があると液晶だとみにくい。
10)M6STICKCの電源オンオフが判りにくい
④腕コントローラの不具合 ●腕にコントローラがある点は非常に使い勝手が良かった。
しかし、RTKBOXがダウンしている場合、腕コントローラも動作しなくなる点で、無線で通信していると無線の不具合なのかBOXの不具合なのか判断がつかない点を痛感した。できるなら、無線を使わずに有線でBOX2個の動作モニターができればよい。
1案として、USBケーブルでBOXから2本引っ張ってきて、USBホスト基板を通して腕でモニターしたいが線が腕をはい回るので、そちらで不便になるかもしれない。
対策
1)電源が入っているのか入ってないのかわからない状態が何回もあったので、
電源オンで何か表示してRTKBOXからこないのか、基本的な監視状態を表示する手段
を追加する
2)LEDがあればいいので、HAT基板を追加してLED何個かで状態を知らせる手段検討
⑤グラフィックPgmの仕様 とりあえず、今までのRTKモニターを2CH用にして、プロットしてスキーターン軌跡と板の方向2Ch分表示できましたが、絵がでてくると、あれこれ見たいデータがでてきて、それをいかにグラフに表示するか仕様アイデアが課題です。

対策
1)とりあえず、両足ターンが見えたので、スキー板の運動を観察していくことで
どのようなデータをどのように加工して表示すれば、役立つかを検討進めていきます。

⑥ALES NTRIP評価 ALES NTRIP初めコルチナスキー場で使いましたが、10mm前後でFIXしてます。見晴らしのよいコース上では、善意の基準局と大差がつかない印象です。谷間で電波状況が悪い場所があって、そこで、70km離れた善意の基準局との差がでるかを比較してみます。
対策
1)簡易的な腕モニターでなくノートPCをもって、UCNETERで測位して
実力詳細を測位していこうと思います。

 

●測定データグラフ
①アルペン滑り1本目
最初だけ左右データとれたが、途中から右アンテナ引いて、基板接不良発生 左は無事全部とれていた。

②上の拡大

③左だけテレマークもきれいにとれた 赤ですが左データです

※3月2日追記
1か月がかりで、スキーターンモニターシステムのコルチナでの試運転完了いたしました。
顛末備忘録は下記です。電子工作からフィールド測定へ移行は試行錯誤の連続で大変です。
RTK単独では、モーションの理解はしにくくて、360度カメラ画像で全方位撮影映像を組み合わせる
ことで、RTKデータの検証が可能になりますので、これからのRTK実験は、360度カメラ必須です。
INSTA360 ONE X2に感謝です。

【RTK21】RTKスキーモニター試運転無事終了<RTK測位には全天球カメラは必須>

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