【SCP】3軸SCPの中華ロードセル組み直し<回り止めを徹底>

校正台に載せて、校正実験を開始したのですが、1.5kgくらいで中心から10cmくらい離した場合大きなモーメントかかるため、中華ロードセルのねじ締結部が回転してしまう現象が発生しました。
今まで大きなモーメントをかけることは避けてきたので、初体験です。
校正台では、5kg以下まで負荷しようとしてますが、中華ロードセルの組み合わせてでは、2kg程度まではもつようにしたいので、組み立て直しました。
■対策1:
L字金具をぴったりと角付けする
L字は、35角の厚さ3ミリでホームセンタで数十円で売ってます。

・中華ロードセルロードセルの角に合わせるために、
 穴を少し下へ大きくします、リーマと丸ヤスリでできます。
ロードセルの角を平ヤスリでC面取りします。


L字の組み合わせは、両端で対角姿勢になるようにします。こうすることで
すべての方向のモーメントに耐えるはずです。

 

■対策2:接合部は、度当たりをつける
面をネジで絞めて摩擦係数で固定させると回転してしまうので金具同士で線接触するような組み合わせにしました。

■対策3:水平をだすために、ベースを調整しやすくする
ベースだけは度当たりをやめて、1本ねじで摩擦固定ですが、回転止めに
別途調子板を挟んで、鉛直下向きの力に耐えるようにしました。

回転止めにベース板にL字金具を添えてます。

 

●大きくなったので剛性が少し落ちましたが、回り止めは完璧です。

 

●以後
VB.NETで作ったリアルタイムモニターのおかげで、校正作業が錘を載せ終わった瞬間に完了するので、従来の10倍速くなりました。一日に何十回でも校正ができるので、今回のようなトラブルで作り直しても校正しなおすのが苦になりませんので、自作ロードセル開発には、リアルタイムモニターシステムが必須だと感じました。
下記の線形グラフを錘を載せながら見ていって、相関係数が0.999以上になるように校正作業をしていきます。

 

 

 

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