【PM2020】クランクとパワータップの差はチェーン伝達効率かも<チェーン油塗布で変わる>

My E-training のBOSCO TOURで35分走ったら、パワータップパワー値とクランクパワー値の上下関係が、時々逆転する現象が発生しました。それの原因を調べました。

●現象
下りになってギアを重くして踏み込んだ場合と登りで軽いギアで回しているときでパワータップとクランクのパワー値の上下関係が変化する。傾向がある。

■チェーンが油切れの状態では、チェーンテンションによって伝動効率が変わるのではないか?

ということで、一定条件で100W付近を踏んでギア比をかえて実験してみました。

上図:チェーンオイル切れ状態だと重いギアで踏むとパワータップ値が20W程度クランクパワー値より低下します。

下図:オイルを注油した直後、パワータップ値はクランク値と一致しているます。しかし、36x34の場合は効率が悪いのか、パワータップ値が15W程度落ちてます。

●考察
クランクのパワー値は、チェーンの伝動ロスは含まれませんので、推進力パワーそのものではありません。
 パワータップの値は、後輪軸トルクですので、推進力そのものです。その違いが今回チェーンのオイル切れでチェーン伝動効率の差となって表れたと考えます。
2か所でパワー測定すれば、伝動ロスが測定できるので、チェーンとギアの位置関係で、効率がころころ変わると思います。また、チェーンの種類とか潤滑油の種類でも伝動効率が変わるかもしれません。
注油直後と数百kmはしったあとで、測定すれば、油切れの具合で効率がどのくらい落ちるかがわかるともいます。

●感想
ローラ台専用車なので、昔からオイル切れだったのですが、ロスとして20Wあるとなると最悪の場合オイル切れで20%もパワーロスするということになりますので、オイル切れに注意が必要です。

 

●以後
パワータップ同等の精度で、クランクでパワー値が測定できていると判断します。
 パワータップを外して、クランクだけでパワー解析を続けていきます。
   ANTの受信が面倒なので、早くパワータップから脱出したいというのが本音です。

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