クランク基板改良して完成したと思ったら、母艦の上死点センサであるQMC5883Lが不通になってしまいました。今まで調子が良かったのですが、絶不調になってしまいました。
●QMC5883Lは、中華センサ品質だった
壊れたと思って、予備の2個を接続したのですが、I2Cの波形が不安定で、接触のわずかな変化でI2C SDAが化けてしまって安定性がありませんでした。これは、基板の品質がばらついていて、I2Cの高速通信では、不安定な状態になっているのではないかと判断しました。接触をいろいろいじって動作する場所もあるのですが、安定的に動作する保証がないので、とてもロードバイクの実走行では無理だとおもい、別のセンサを検討しました。
●AMRセンサでちょうどいいものがない
QMC5883Lの磁気レンジが±8Gaussと敏感なのですが
①MURATAのAMRセンサ、MRES301Bが
±80Gauss(8mT)と大きくて感度悪いです。
https://www.murata.com/ja-jp/products/sensor/amr/analog
②アナログデバイスのAD4571
https://www.analog.com/media/en/technical-documentation/data-sheets/ADA4571.pdf
磁界の強さではなく角度で表示するチップですが、
Typicalで313Gaussも必要だということで対象外なのですが、角度表示なので、微弱な変化でも感度があるのではないかと思い、一応購入をかけておきました。
●IMUのMagを使えばできるはず
昨年のPMM2018でIMUで車輪の回転速度を測定するということをしたことがあるので、IMUの磁気センサでも数cm離れてもセンシングできるはずだということでLSM9DS1をSeatTubeへ取り付けてみました。
●クランクのネオジ通過波形とれた
プラス方向ピークが左クランクの上死点、
マイナス方向ピークが右クランクの上死点とQMC5883L同様にセンシングできることが判りましたので、IMUを採用としました。これで、ロードバイクの姿勢もわかるのでSeatTube方式の乗車姿勢での変動もよくわかると思います。一石二鳥でした。
●以後
3DPと交互に開発をすすめますが、実走行で、SKYPARK試験走行のきちんとしたデータがとるのを今週中にやります。