6月後半ですので、月末までに、SeatTube型の実験結果の初回をだして7月以降の方針をきめないといけません。
過去3年間五月雨的にトライしてきて、詰めたらずに終わってきてます。昨年10月のWPサーバーハッキングで
パワーメーターの記録ページの80%が失われてしまいました。DBはあるのですが、画像と文章の関係が断ち切られてしまっているので、記事を再現する手間が膨大になるので、再現作業を中断したままです。
記事のリストはここに飾ってあるので、http://shinshu-makers.net/PostsLists.html
見ながら再開に必要な記事は再現します。
●現在の状態
パワーメーター開発用赤FELT号は、冬季間のローラ台トレーニング専用車となってます。
ゲージはあちこちにはってあります。調べてみたら、
赤FELT号フレーム関係で28枚貼ってありました。
左クランクが20枚右クランクが4枚と3年にわたってあちこち五月雨的に貼って測定して遊んでます。
●測定パラメータ表を作ってみた
パワーメーターとしてメインはクランクの回転トルクですが、人間の発生する力をすべて測定して回転トルクとの関係を見える化していけばいいのですが、膨大なゲージ枚数が必要になります。そこで、回転トルクとSeatTube型パワーメーターに関連度が大きい分力を決めて
その分力を測定できる位置にゲージを貼る方向で検討します。
分力の基本は、入力としての分力、出力としての分力です。
出力 | 運動名 | 入力名称 | 内容 | 入力検出分力とCH数 |
SeatTube左右曲げ モーメント (STM) |
STM1 ペダリング |
ペダリング曲げ モーメント |
ペダリング時にBB軸受けベアリングにかかるシートチューブ軸方向のベクトル | クランクの踏力ベクトル 測定 クランク全分力 (5CH) |
STM2 シッティング |
サドル左右曲げモーメント | サドルから入力される重心移動の左右モーメント | サドル左右モーメント (2CH) |
|
STM3 走行中慣性力 |
慣性力左右曲げ モーメント |
サドルとクランクから入力されるが、多くはペダリングが止まっている場合と想定 | IMUで加速度とジャイロ測定 | |
STM4 走行中重心移動 |
重力ベクトルでの曲げモーメント発生 | 傾き、スタンディングでの重心移動にともなうシートチューブ曲げモーメント | IMUで加速度とジャイロ測定 | |
SeatTubeねじり モーメント (STT) |
STT1 ペダリング 左右踏み |
チェーンテンションによるねじりモーメント | トルクと比例したテンションから発生 | |
STT2 ペダリング ベクトル踏み |
前押し、後ろ引き足によるねじりモーメント | 踏み方でねじりモーメントへ影響大 | ||
STT3 シッティング |
サドル左右にねじるモーメント | 一定値で影響 | ||
STT4 走行中慣性力 |
慣性力左右曲げ モーメント |
ねじりモーメントに影響は少ないと推定 | ||
STT5 走行中重心移動 |
重力ベクトルでの曲げモーメント発生 | ねじりモーメントに影響は少ないと推定 |
●以後
SeatTube型も現在の曲げモーメントばかりでなく、ねじりモーメントも有力な候補で
あるので、ねじりブリッジを作成します。IMUで慣性を測定しないといけないのですが
IMUは、ノイズと信号の区別がつきにくい経験がありますので、組み合わせて測定しないと
いけないかもしれないので、実走行試験までに、IMUの基礎準備しておくことが必要なことが分かりました。