【PMD2018】2ゲージ法で軸力ブリッジも検討<ゲイン出てる>

安定しているTORSIONブリッジでは、軸方向力は得られないので踏力ベクトルを得るためにタブーである軸力をダメ押しで測定してみました。
軸力が何故タブーなのかというと理論上曲げ応力に数十分の一しか応力がでないためブリッジを組んでもゲインが小さすぎてでないだろうという計算上の理由です。

今回1ゲージ法の測定セットがあるので、軸力を測定する2ゲージ法も結線を変えるだけで確認できるので、トライしてみました。

●軸力のブリッジの組み方
共和のブリッジ表で表裏貼りをすれば曲げキャンセルの軸力ブリッジができます。

1ゲージブリッジの結線の変更は、下図

●出力をみると
CH7黄土色がTorqueブリッジで100digit/divですが、
CH8緑色が軸力ブリッジで10digit/divですが一応波形がぎりぎり感度がありました。
ゲインレベルは1/30程度ですので計算と同じ程度ですがHX711で増幅して見られることを初めて知りました。

●軸力ブリッジ出力の水平分力係数みてみた

iTensionで角度をふってどこまで水平分力に対して線形がでるみてみたました。
軸力のゲインが小さいのでグラフでは50倍に拡大してあります。
結構線形がでてますが、途中で引っ張り速度をあげたら係数が変化しました
このレベルなら、前回やっていたBENDの水平係数よりはマシかもしれません
軸力ブリッジも検討する価値があると思います。

 

●以後
軸力のゲインが小さいので、#1#3を直列にならべて700Ωブリッジにすれば
ゲインは倍になるのでそれで、クロストークを評価してみます。
2ゲージ法で変換器を作るのは温度変化に弱い点でリスクがあるので、どういうダミーをつくるかを検討しなければなりませんが、軸力を測定できればシンプルなベクトル測定になるので価値はあると思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です